My-garden―プロフィール

 庭づくりのきっかけは、今から10年前、マンションから戸建に移り住んだこと。はじめは芝生にウッドデッキという、ごく普通の庭からのスタートでしたが、「コニファー」とそれをきっかけにしたある造園屋さんとの出会いが、我が家の庭づくりを大きく変えることとなりました。

 外国の園芸雑誌で見かけ、いっぺんにとりこにさせられてしまった「コニファー・ガーデン」。色・形の異なる様々なコニファーを組み合わせながら繊細で美しい庭を作り上げます。
 「こんな庭に暮らしてみたい―。」 気が付けば、あまり深くも考えずに、当時、地元では唯一だったコニファー専門業者を訪ねて行ったのでした。



 事務所に入るなり、「コニカ」を10本ほど譲って欲しいとお願いしたところ、「もう少し庭の構成を考えてからまた来なさい。」と言われ、結局、「コニカ」は売ってもらえませんでした。

 その造園屋さんの事務所はまるで大学の研究室のようで、たくさんの専門書や外国のガーデニングの書物でいっぱいでした。今にして思うと、そこの社長さんは、コニファーに限らず、イングリッシュガーデンの考え方を活かしながら、地元の気候風土に合った庭づくりを研究している方だったのです。以来、庭のポイントになる植物を選ぶ時には、そこの社長さんのところから購入することにしています。やはり、ここぞという大切な一本を選ぶ際には、プロのアドバイスは非常に参考になります。

 コニファーから始まった我が家の植物選びは、次第に宿根草やハーブ類、さらには落葉樹、果樹、バラへと広がってゆきました。緑のグラデーションを意識した庭づくりは、こうした中から生まれてきたものです。我が家の庭づくりでとくに意識しているのは、まず気候風土に合った植物を選択することです。そうすることで、手間がかからず、しかも、その植物が持つ本来の美しさを存分に楽しむことができます。もう一つは、園芸で一番難しいのは、花を咲かせ、実を結ばせることです。葉色を楽しむ庭にすれば、管理がずっと楽になるし、花の時期にとらわれず、季節ごとの葉色の変化を一年じゅう楽しめる庭になります。

 メギやスモークツリーの赤い丸い葉っぱに、ニセアカシア・フリーシアの爽やかなライムグリーン、ラムズイヤーのフワフワした葉っぱに風に揺らいで涼しげなグラス類・・・・「植物の葉っぱって、何でこんなに多彩なんだろう。」といつも感心させられてしまいます。バラが主役の華やかな庭も素敵ですが、緑が主役の庭もシックで落ち着きがあっていいのでは、と勝手に思ったりしています。

 最近、エクステリア重視のメンテナンス・フリーの庭も増えていますが、多少、手間がかかっても、出来るだけ植物をふんだんに使って、これからも植物が主役の庭づくりを目指していきたいと思っています。



[my-gardenへのこだわり]
 ・すべてDIYで仕上げる。(設計、施工、材料調達まで)
 ・手がかからないよう、できるだけ気候に合った植物を植える。
 ・一年中楽しめるよう、花はポイントに用いる程度にして、「緑のグラデーション」を楽しむ庭を目指す。
 ・実のなるもの、記念となるものを植える。
 ・なるべく化学薬品などは用いず、天然素材を用いる。(木酢液、自家製堆肥など)

[my-gardenのお気に入り]
 ・設計から施工まで、2年がかりでやっと完成させたシェッド(作業小屋)。
 ・冬の寒さが厳しいほど、鮮やかさを増すコニファーやサンゴミズキ。
 ・長男の誕生を記念して植えたブルーベリー。6歳になる息子も収穫を楽しみにしています。昨春、娘の
  誕生を記念して、ジューンベリーの苗木も植えつけました。
 ・壁面に這わせた黄モッコウバラ。植付けから6年、やっと様になってきました。
 ・例年、梅雨の季節、スイカズラのパーゴラが辺り一面に甘い香りを漂わせます。
 ・キッチンガーデンと言えるほどの広さはないけれど、収穫の喜びを味合わせてくれるハーブ&野菜コー
  ナー。
 ・法面にロックガーデン風にエリカやカルーナをしつらえたコーナー。自称「ヒースの丘」です。
 ・日陰にも眺める楽しみを提供してくれる「シェードガーデン」。




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